釜我敏子さんは、福岡県春日市に工房を構え、四季の草花の命をひたむきに見つめ、型絵染めの作品に精巧かつ優美に表現されています。型絵染の技法を駆使して、自然の中にある草花をモチーフに、女性らしさと優しさを兼ね備えた美しい作品を数多く世に出しており、高い人気を誇る型染染織工芸作家です。 釜我敏子さんは1970年に西部伝統工芸展に初出品し、奨励賞を受賞されました。その後、日本伝統工芸展や日本工芸会の正会員に認定され、さらに東京国立近代美術館の「現代の型染展」で日本を代表する25人に選出されるなど、多くの受賞歴を持っています。釜我敏子さんは型絵染だけでなく、地元の博多織なども研究し、門下から多くの作家を育てています。 型絵染は、デッサンから型紙制作、型彫り、糊置き、染めといった複雑な工程を一人で行う技法です。釜我さんはお気に入りの野の花を丹念に図案化し、柔らかな階調の色彩で染め上げた作品を生み出しています。その美しい感性によってデザインされた草花の図案に染め描き尽くされた作品は、優雅で格調高いものとなっています。 釜我敏子さんの型絵染の世界は、自然の息吹をまとう美しさと深い慈愛に満ちています。彼女の作品を通じて、小さな野の花が命を懸命に生き続ける姿やその尊さが伝わってきます。
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