野原俊雄さんは、南風原花織の制作を手掛ける伝統工芸士で、技術の高さとセンスあふれるデザインで高く評価されています。本場琉球南風原花織は、美しい花のような図柄に立体感があり、明治維新後の琉球処分や第二次世界大戦による壊滅的な影響を受けましたが、当時の人々の努力と情熱によって復活し、現在も受け継がれています。 その緻密な図柄は、長年の修行と経験を経た職人のみが実現できるものです。「琉球絣の里」として知られる南風原では、伝統と技術が連綿と受け継がれ、現代の装いに合わせたセンスを取り入れながら意欲的に活動しています。 野原俊雄さんは、野原織物工房を一代で築き上げ、花綜絖や手花織、絣を併用した花織、琉球絣、壁上布など多彩な製品を手掛けています。デザインは野原さんとその娘さんが共同で行っています。布の声を聞きながら、糸を大切に扱いながらも力強く織り進める手作業には、心を乱すことが許されない正確さが求められます。集中力や根気強さ、高度な技術を駆使し、糸の状態や湿度を見極めながら織り進めます。 野原さんの作品には、沖縄の美しい海や風、豊かな大地を思わせる現代的な色使いが施されており、絶妙な配色が洗練された印象を与えます。可愛らしさと大人っぽさを兼ね備えた花織模様は、幅広い年齢層に親しまれ、南国沖縄らしい明るさと清潔感を演出します。
画像の着物・帯は弊社で過去に買取したものです。
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