秋山眞和

秋山眞和氏は、沖縄で染織を始めた父である故秋山常磐氏の染色技術を受け継いだ染織家です。故秋山常磐氏は大正時代に染織業を展開し、撚糸業を併設し、首里上布を開発するなどの功績を残しました。しかし、戦争による疎開や工場の焼失を経て、戦後、宮崎で再出発を果たしました。

息子の秋山眞和氏は、染織業を引き継ぎ、宮崎で琉球織物の復興に尽力しました。1966年には宮崎独自の織物を目指し、恵まれた自然のある綾町で「綾の手紬」を創製しました。秋山眞和氏は、藍との対話を欠かさず、手機と一体となり、何時間も自分と糸と向き合い、日本の原産種の蚕「小石丸」の養蚕から、「藍染め」や「貝紫染め」などの天然染色、琉球由来の絣や花織を用いた織物づくりを手仕事で行い、最高の布を作り上げてきました。

秋山眞和氏の職人としての経験、知識、ひらめき、そして熱意から生まれる作品は、国内外で高く評価されています。彼は国による「現代の名工」指定を受け、黄綬褒章を受賞し、綾町指定重要無形文化財にも指定されています。さらに、ヨーロッパやアフリカなど海外でも彼の作品は高く評価されています。

秋山眞和氏は、日本近海に生息するアカニシ貝の内臓(パープル腺)から紫の色素を抽出し、独自の手法で「貝紫」による染色を成功させました。この「貝紫」は、かつて帝王や貴族の式服にしか使用されなかった「最も高貴な色」とされていましたが、東ローマ帝国の滅亡とともに途絶え、幻の色となっていました。秋山氏は藍の発酵からヒントを得て、貝紫を世界で初めて現代に復活させました。

貝紫は、染織職人にとって他の追随を許さない天然の染料であり、類まれな美しい色と優れた堅牢性を備えています。貝紫で染色する方法には、直接法と還元法の2つがあります。直接法では貝から分泌液を取り出して布につけ、太陽光など紫外線に当てて発色させます。一方、還元法は藍染めの発色原理と似ており、貝から取り出した分泌液を還元させ、布に染み込ませた後、空気に触れさせて酸化させて発色させます。この還元法は、綾の手紬主宰の秋山眞和氏が独自の技術で見つけ出したものであり、天然藍の全てを極めたからこそ可能となった染色法です。

さらに、秋山眞和氏は日本古来の蚕「小石丸」の養蚕にも取り組んでいます。この「小石丸」は、最も細くて強く、艶のある糸を出すことから「幻の絹」と称されています。秋山氏は独自の座繰り機で「小石丸」から取り出した糸を30以上の手作業で織り上げ、贅沢な逸品を生み出しています。

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